らしい。
廃墟の話題になると、「あいつやったら知っとんで」となるし、
若い人が「Shimnetiさんちょっと連れてって下さいよ」、と
いうのは大抵廃墟のことを言っている。
だけど私は廃墟マニアではない。本当のマニアの人から
すれば私など、少し廃墟にも行く人、というレベルである。
私が行く林道や鉱山、発電所には廃な物が多いから、
そんなイメージになっているのだろう。
また多少そういう行為をしていることも事実。
せっかくだから廃墟を何点か。とは言え随分ま前の訪問。
時の経つのは早いもので、もうあれから5年近く経とうとしている。
今も健在だろうか。
比較的良い道沿いに有る。
車が停まっているのが見える。
看板もある。
この車によってここが「鱒池亭」という名前だと思った。
帰ってから検索すると、やはり有名物件。
廃な車も好きだ。よく眺めている。
チェリー バネット コーチ 2.0SGX である
サンルーフ付きだ。
勝地 鱒池亭
自然公園,岩風呂,鱒つり
お食事,鱒鯉料理,ご宴会
などと書かれている。
車の周辺にはすでにいくらか廃な小屋が見える。
鱒池亭は川をはさんだ対岸に有る。
木々の間から建物が見えている。
ここから望遠で満足しておこうか、とも思ったが、やっぱり
ちょっと行ってみることにした。
川を渡るためのアプローチ。
まずこの橋を渡らねばならない。
だけど帰りはここを通らなかったので、必ずしも
この橋を渡らなければ辿り着けない、と言うことは
ない。
さほど高くないし短いし渡るのは簡単だ。
6月だったが、すでに鬱蒼とした雰囲気である。
外界との仕切りはすでに無く、いらっしゃい状態だ。
自然な岩斜面にしがみつくように建てられている。
昭和な雰囲気に萌える。
もうすぐ替わる令和からすると二世代前ということか。
鳴る心配が無いから、用は無くても安心して押せる。
奥へと進んでみる。
崩落した階段
浴場か。
対岸、元来た林道側にも建物が見えている。
帰りに寄ってみよう。
どんどん進む。
いまや何の部屋だったかはわかりづらい。
比較的大きめの部屋。
おどろおどろしい雰囲気になっている。
現役時代はさぞ風情が有って良かったろうに。
まだ上が有る。
先程の崩落階段を見下ろしている形だ。
どれもこれも懐かしい雰囲気。
食事中には見られないことを願う。
臭ってきそうだが、もちろんもう臭いは無い。
あちこちに手を洗う所が有るのは良いことだ。
浴室まで有る。
斜面にへばりついているのだから、3階であっても
外を見たらこんな感じだ。
セントラルヒーティング。
懐かしい響きだ。
昔、お金持ちの友達の家は、「あのおうちはセントラル
ヒーティングなんやで」なんて言ってたもんだ。
あの橋を渡らずとも、川を渡ることができる。
鱒池亭ともおさらば。
対岸のこちらに。
レトロな照明、とか言っているけれど、今赴任中の三重の
アパートも似たようなものだ。
ちょっと中も見てみるが、あまり珍しいことは無かった。
鱒の養殖をして、料理も有って、泊まれて。
そんな場所だったんじゃないかな。
林道復帰。
林道からの眺め。
こういうことが流行らない時代になったのかな、
と、つくづく思う今日この頃。