場所でまどろんでいました。目の前に有る川は常願寺川。
立山、有峰界隈に来た時には、たまに立ち寄る場所です。
とは言え、久しぶりです。
ここに新たな穴が出来ているのは、わかっていながらなかなか
来れていませんでした。
暴れ川、常願寺川を擁する富山県は、県の力だけでは足らず
国の力も加わって砂防事業を展開しています。
その歴史は古く、1926年大正時代にまでさかのぼります。
暴れの発端となる上流域は立山カルデラ。この先まだまだ
相当量の土砂を抱えています。上流で今も繰り広げられる砂防
に加え、ここ中流域はこの本宮堰堤で貯砂しています。
そのでかさたるや圧巻。高さ22m、長さ107.4m
貯砂量500万m3(日本最大)
昭和10年着工 昭和12年完成
現地の看板にそう書かれています。
平成11年8月23日には有形文化財として登録されています。
登録時、築後50年が経過し・・・とありますが、もう今では
約80年近く経とうとしています。
本宮砂防堰堤の工事の様子です。
現地採取可能な玉石を有効活用した粗石コンクリートによる工法が
採用され、掘削作業は昼夜2交代制、コン打は3交代制で実施された
とあります。
昭和10年頃の話。当時としては最先端の技術が導入されての施工です。
タワークレーンも使用され、表面には天然石が整然と並べられている
様子です。
堰堤から落ちる水は、布を引いたように素晴らしい眺め
です。
私が見る常願寺川は、いつも穏やかですが、それはこの
川のほんの一面にすぎません。砂防の歴史を見ればわか
る通り。暴れ出すと大変なことになるのです。
写真の右の方には堰堤不動尊が有り、そこからの眺め
が良い感じです。
こちらがそのアプローチ。
プラント跡が見えます。
隧道も残っています。
これは下から見たところです。
そこからほどなくして終点。堰堤不動尊への階段が見えます。
管理者:小見校下老人倶楽部。昭和二十五年十月二十七日建立
とあります。この棒が昭和25年から有るとは思えませんが。
下流側の眺め。コンクリート吊橋の「心のかけ橋」が見えて
います。
堰堤。
500万m3の貯砂と言われる上流側。
場所は変わって、貯砂のまっただ中に来ました。
先程の堰堤不動尊はあの丘の上です。
堰堤の上流側です。
草が多かったので行きませんでした。
いつかは遺構も行かんといかんのぉ。
さて本題の穴。
新しい構築物が出来ています。と言ってももう随分
経っています。
それはこいつに関連しています。なんじゃこりゃ。
そうそう。ダムでよく見るやつ。
穴、穴。
残念ながら中には入れません。
魚の為のトンネルなのです。
2006年・・・そんなに来てなかったか。
工事していたのも知らないから、随分来てなかった
ということになります。
ちょっと下流側に休憩所か、と思わせるような建物
があります。観測所でした。
国交省の小見雨量観測所と小見水位流量観測所。
最後に、一応心のかけ橋からの眺めを、と思って
立ち寄ります。
良い眺めじゃ。
さて橋の上から・・・って、あかんやんけ。
まぁまぁ知ってはいましたが、残念ですな。
危険なので一般開放はしていないようです。
ここからの眺めでも十分満足です。
その奥には、立山大橋の姿が見えます。
下流側。
有峰口、芳見橋方面。
なかったので、写真も記憶も無いですよ。水路トンネル
どころか、水路が有ったかどうか・・・。ひろしさんが
探して、「無い」と言うのだから、もう無いんでしょう
ね。自分も今度は国土地理院の地図見てから行かない
と。
本宮砂防堰堤の付近には、色んな物件があり楽しめますね(*´▽`*)
切り株の積んである隧道の先(少し藪の中)には、地面からレールが生えていたと記憶しております♪
で、、マジっすか?レール。
何回か行ってるわりには、隧道の向こうに行って無いと。
なんかあの木をまたぐの面倒くさくって・・・
でも俄然行く気が湧いてきましたわ。
今年はいつ富山に行けるかな。
ではまたよろしくお願いします。