来ました。
茶畑の手前に車を停めて川への斜面を降ります。
この発電所、車から最もアクセスの良いルートはここです。
斜面を降りたらもう見えてきます。
こんな小っちゃな写真ではわかりにくいですが、なかなか
見応えのする風貌をしているのです。
配置が面白いのです。
川の流れ中央近くまで引っ張られた放流口。
余水の放流口。
余水から出てきた何かを捕えようとしているようにも
見えます。
余水路のすぐ上には上部水槽
そして川は、豹変する激しさを秘めた感じ。
水位がどこまで上がるのか、は後で発電所を見てわかる
のです。
さらに目を引くのは、この沈下橋と、その後ろの穴。
素掘りです。
穴の向うには、別の支流の明かりが広がっています。
行った人にしかわからんこのイメージ。
沈下橋。激流に耐えるこの感じがまた良いものです。
大正の時代に出来た発電所。
この不愛想なアプローチにも、幾多の災害と戦火を乗り越えて
のもの、と考えると凄味があります。
階段を上がる途中から見下ろす穴。
その左には先ほどの放流口が延びています。
なぜこのようなことになっているのか・・・
理由はわかりませんが、支流、激しい流れ、に関係
しているのでしょう。
階段の先は発電所です。
階段を登り切ったところで右を見ると・・・
おっ!となる出会い。こんなとこでトンネルに出会うとは。
走って行きたい気持ちを抑えて、左を見てみます。
気持ちを抑えてまでも見たいものがこちらにも有る・・・
フェンスから見える発電所建屋。
搬入門。
建屋横には下出江と同じく過去の災害のすごさを語る印が
あります。
上から
伊勢湾台風水位:昭和34年9月26日
台風26号時水位:平成6年9月29日
台風10号時水位:昭和57年8月1日
伊勢湾台風以外は自分の記憶にも残っているものです。
発電所敷地内からは上部水槽へのルートが見えています。
そしてさらに続く壁。
壁である理由は先ほどの災害の印が物語っています。
その左を見るとあの穴の向うの支流です。
この壁の下で水はあの穴に吸い込まれていくのです。
穴の上の斜面にも登ってみました。
ちなみにこの斜面の上には古い水路があります。
2号鉄塔が有って
水路(跡)
昭和32年3月 水路復興記念碑 とあります。
水路は現在の宮前簡易水道の取水近辺で終わって
います。
簡易水道の水源地は、それはそれで面白い場所だった
ので、またの機会に・・・はあるのか・・・
話は元に戻して・・・
一見行き止まりに見えるこの先には林業ルートが確保
されています。
次の瞬間・・鉄扉の裏側です。
意味ありげな広場です。
明らかなる道が続きます。
土石採取禁止の錆看が見えます。
あの穴の反対側。
道は続き・・・
秘境の滝も拝めます。
この辺りまでは機嫌よく進んでいたのですが、ちょっと
見上げると林道が見えていたので、ばかばかしくなって
引き返しました。
戻って、やっとあのトンネルへ。
右手には余水の放流口が見えます。
上部水槽には行けていないので詳細不明ですが、
手前は、谷の水のパスか上部水槽の余水のさらにOFか
何だか。
越えると、余水の鉄管。
その先にはとても低いトンネル。こりゃ楽しい。
反対側。なんでこんなことになっていることやら・・・
発電所へのもう一つのルートになっています。
林道に合流。
北畠具教(とものり)御首塚まで200m とあったので
ちょっと寄道しました。
これのことでしょうか。
もと来た道を戻りました。