が発生しました。
紀北町でヘリコプターが送電線に接触し、停電が起こった
のです。距離は離れてはいましたが、電気が命の我が職場
でも瞬低(瞬時電圧低下)が発生し、生産に大きな損害が
出てしまいました。
この事故ではヘリの乗組員2名の方が亡くなられており、
生産損害どころの話ではありません。
テレビで事故の様子を見て、すぐにそれがどこかわかりました。
昔の自分ならすぐに飛んで行っていたことでしょう。
しかし上記の理由からも訪れたのは1ヶ月以上経ってからと
なりました。
三重県企業庁は、県大和谷発電所(当時)の配電線撤去を
トーエネックに発注して新日本ヘリが資材運搬を行っていた
のです。
事故が起こったのは3月6日。その2日前の3月4日には
三重県企業庁と中電は、4月1日を譲渡日として、この大和谷
発電所や、長発電所、三発こと宮川第三発電所、三瀬谷
発電所、青田発電所の、これらに係る資産等の譲渡・譲受に
関する契約を締結しています。
この譲渡・譲受に関して行われていた工事だったのかどうか
は、聞いていないのでわかりません。
いずれにせよこの平成27年4月1日の譲渡は、25年の1回目
26年の2回目に続いて、最終の契約です。
三重県が持っていた発電所の中では、とりわけメンテナンスに
行くだけで、体力を要する2発電所(大和谷、宮川第三)につい
て、今後中電がどのようにメンテナンスしていくのか、という
ことは個人的興味を駆り立てるものがあります。
なぜか?
電力会社にはカラーが有るからです。
大和谷と宮川三発は日本でも有数の渓谷、大杉谷に有ります。
関電や北陸電なら、この大自然を登山者と共有しながら、と言う
姿が予想できますが、中電はなかなかに硬いイメージがあります。
私の中の代表例は川浦。
ドウの天井へ登るにあたり快く(秘密にですが)通してもらったのは
一度だけです。その時の中電のかたは、自分も山登りが大好き
なんだ、と仰せでした。
それ以外では決まって即刻出ていってくれ、と言われているのです。
同様のことが起こらないことを祈るばかり。
話は逸れましたが、そんなことを思っていた矢先の事故だったの
です。


