ありませんが、それでも整備されています。
なぜなら、この先に発電所があるから。
なぜなら、この先に池木屋への登山道があるから。
でもそんなことはすっかり忘れていて新鮮な
気持ちで訪れました。
いにしえの話になってしまった2012年の大和谷ダム。

鉄橋を渡ると、三重県企業庁の大和谷発電所の
水圧鉄管が見えてきます。2015年度には中電に
譲渡される発電所です。

山肌を蛇のように這う鉄管はなかなかのインパクト
です。




これだけの山塊を前に、発電所は小さく見えます。



発電所の入口はここですが、発電所訪問以外に
あまり目的が見いだせない立地なので、入っても
言い訳不可。入るのは遠慮しました。


このあたりからはもっといい塩梅に鉄管が見えます。


さらに進むと、道中草ヒロのトヨタライトがいました。

ランクルと同じ荒川車体工業製ですよ!
木原造林のバスですよ!
こりゃいいね。

そしてやがて、車道終点に到着です。

車を降りて周辺を散策。
ここが以前池木屋に登った時の登山口だという
ことはすっかり忘れていました。見覚え有るな、
という感じでしたが。

ついでに営林小屋も。

かつての人々の営みが無ければ、とんでもない
山奥であるこの場所。
車で簡単に来てしまいましたが、昔はここまでも
軌道だったそうです。
この先、大和谷に沿って巡視路兼登山路兼古道が続く
一方、地池谷へ向かっては索道(第一)→中部軌道
→索道(第二)→上部軌道と続いていたのです。
この車道終点は三滝の土場だったのでその名残が
見られます。

そして・・・ すべての間違いの始まりがここに
有ります。

これ。
こいつです。

こいつですよ。
どう思います?
ちょっとそこまで歩けば有りますよ、という感じの
書き方でしょう? 「大和谷ダム」
これが間違いのもとでした。

あの先のちょっと向う側に有るのかな?という
くらいの軽い気持ちで歩き始めました。


ただいま16時過ぎ。
ここから先、延々歩いても歩いても・・・
安もんの普段靴に片手には飲みかけの500mlのペット
のお茶、という出で立ち。

さてさて、この先は・・・?
こちらをご覧ください。
似たような体験をされたダムごはん☆2
汗と涙と、そして笑いありの記録です。これには
かないません。父ヶ谷を攻めた後のココですからね。

そんなわけで道中、私も500枚くらい撮影しましたが
だいたいキリ☆様と同じようなところを撮ってますので
割愛です。
そしてかくいう私も1時間以上かけて到着しました。
すでに17時をまわっていました。急がねばなりません。

本当に遠かったですよ。大和谷ダム。
あのちっぽけな看板に騙されました。
あれはないでしょうに。

早くしないと暗くなりそうです。

人知れずがんばる、このダム。
(実はこのダム、沢歩きと山歩きの装備の
チェンジポイントとしては有名です。)
造るのが大変だったと思います。

その名残が道中を含め、あちこちに見られました。





まずはロクロ谷側へ上がってみます。

上がってから振り返り。あの建物の向うから
やってきました。

上流側の対岸右岸側です。
地池谷からの流入です。


上流、右に隠れるはロクロ谷。

そこへ降りるためのものなのか、点検用なのか
はしごがありました。

続いて対岸の右岸へ。

右岸側です。
この先、道らしきものはなくなり、沢歩きになります。
このちょっと上にきれいな滝があるのですが、行き
ません。

先ほどの地池からの流入です。

逆に左岸側を見てロクロ谷。

それを見てから、元来た道を帰りました。


すっかり暗くなった18:45帰還。
疲れ果てたところに、持っていたペットボトルと
携帯を谷底に落としてしまって、取りに降りなけ
ればならないハプニングも有りました。

さて、この大和谷発電所〜大和谷ダム。
再訪はあまり考えていなかったのですが・・・
9月になって(おととしのことですが)キリ☆さんが
公開してくれました。続いてのリベンジ編では下流
からの姿が登場したのです。
さっすが〜、に続き自分も、となったわけです。

下流からの写真も目的の一つではありましたが、
それよりも、こっちが第一目的だったりします。
大和谷ダムまでのルートは崩落が進んでいて
何か所か難所が有り、ロープが有ったのですが、
そのうちの一つにキリ☆さんのが有るのです。
それについては明確に覚えています。
ここです。橋が完全に使えなくなっているのです。
左側は川底一直線。

私は一回目は遊び半分、橋の上を無理やり
通りましたが、ロープが有ったのを覚えて
います。帰ってから写真で見たら、ちょっと
写っていました。

二回目は、これを見るために行ったと言っても
過言ではない・・・
ちゃんと存在していました。

確かに、(ロープが)有った方がいいかもしれない
斜面。でもまぁ無くても・・・、ってここでは思って
いたのです。

ちゃんとコブまで作ってあります。

まぁ危険な場所ではありますが。

それよりも、もう一つ有ったのです。そのすぐ近く。
これは一回目では気づいていませんでした。
こっちもコブ付き。

結び目はここ。ってオイオイ!
ここに結びに来るほうが危険じゃん!

ここ、ロープ無くてもいいでしょう。
ここで私は確信しました。
キリ☆さんはおもろい人です。
ぜったいここでロープで遊んだんだ。

ありがたく使わせていただきました。
【2021年5月5日追記】
大和谷にはその後何度も訪れているので、ちょっと追記しておく。
ただ、本流の取水以外の三滝谷川、焼山谷川、地池谷川などの
各取水はまたの機会にしたい。
林道終点の広場には4台ほど車が有り、先客が入山されていそう
だ。にもかかわらず、いつものこのゲートには蜘蛛の巣がかかって
いた。みんな三滝や涼石のほうから池木屋にでも上がっているの
だろうか。まぁ自分はこっち。

・・・と思ったけれど、巡視路は洞窟の前の山神さんのちょっと先で
崩落していた。道理で巡視路に蜘蛛の巣がかかっているわけだ。
どうやって巡視しているのだろう。新たな疑問が出てきてしまった
ところで退散。

もともと怪しかった橋は見事に崩落していた。

林道終点に有るモノレールは現役っぽい。ここからなら
発電所の上に行けそう。



モノレールが有るからと言って、安全なルートとは限らない。

水圧鉄管横ルートと合流。


開放部で除塵。



あらためてすごい立地だ。
こんな急峻な場所にモルタル固めしてあるのもすごい。
三重県企業庁からいまは中部電力。中部電力も今は
分かれているから、そのどれになるんだ?
とにかくすごい。


ちなみにここからの眺めはそんなに良くない。

場面変わって、発電所入口。中電になってからここにチェーンが
張られることはなくなったように思う。


横には砂防が見えている。

砂防の上。釣り人が珍しそうに話しかけてきた。
こちらからすれば、釣りのためならどんな山奥でも遭遇する
釣り人のほうこそ珍しい存在なんだけどね^^


『 大和谷発電所〜大和谷ダム 』 楽しみにしてました。
2度も行かれたんですね。 リベンジの理由を読ませてもらって、思わず爆笑しました。
あのロープ。 そうですよ、わざわざコブも作りました。
あ、あのう、決して遊んでなんていませんので。 シマさんは、登山にお慣れでしょうが、ぼくはど素人なので、真剣でした。
偶然にも同じ物件を、こうして交流のある方と共有できるのも、楽しいものですね。
また、こんな事があったら面白いでしょうね。
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
で、あれ?まだ居られました?キリ☆さんが2014年度
正月バージョンにおでかけのスキにアップ、と思ってたの
ですが、まだでしたね。
もう近場はなくなっちゃったでしょう。また楽しみにして
おります。
大和谷ダム・・リンクのご了承をもらってから、随分たって
しまいまして、今ごろになってしまいました。2年もたった
らまた行かないといけなくなります。
ロープはまぁコブ作ってる余裕あるし・・
一発でコブ作る方法 試したろ〜、とか言ってニヤニヤしな
がらロープ出してきてたと想像してます。
では今年もいろいろお互いご安全に、よろしくです。