唯一登山の感じがする箇所:蜆(しじみ)坂です。
雨の急坂を登ります。
黒部では天気に恵まれることが多かったのですが
今日は違います。
しかし雨の中もまた景色が良いものです。
だが写真は撮りづらい・・・
途中、黒三への水圧鉄管も見えます。
おぉ、直登したい・・けど山道とは合流しませんから
ダメです。
しかし隧道へ入っていくさまは見てみたいものです。
激しい風雪に耐えてきたコンクリートの下を
くぐります。
欅平から500m、水平歩道分岐まで200m
という場所です。
鉄塔を回り込んでここが水平歩道の分岐、
ということになります。
ここからはちょっとの間普通の山道です。
要所にははしごがかけてくれてあります。
さらに鉄塔。
雨足は強くなってきています。
しかし奇跡的に光りが指している場所が有るよう
です。虹が出ています。
・・が一瞬で消え去りました。
ここから少し上がったところが水平歩道の
始まりです。
欅平から1.3kmの地点です。
濡れた鉄板に登山靴、という組み合わせ。
滑りやすいということだけは気を付けなけ
ればなりません。
手すり代わりに針金が有ります。
木の上も気を付けなければならないポイント
です。
前ばかりでなく後ろも振り返ります。
雨がきつくなってきました。
かと思ったら時々雨の切れ目が有ります。
そうなったら撮影タイム。
歩道を水平にするために等高線沿いに歩く
形です。だからじぐざぐに何ヶ所も谷を越えて
行くので、たくさん歩くわりには見える景色
はちょっとしか変化しないのです。
あの山とはかなりの時間つき合うことになり
ます。
水平歩道序盤のここでハプニング発生。
この先、カーブを曲がったところで・・・
猿が前からやってきたのです。
お互い急に戻ったり飛び降りたりできず
すれ違う羽目になったのですが・・・
すれ違った、と思ったその直後・・
猿が飛びかかってきたのです。
まさしくどつきあい。
猿に2発足をひっかかれましたが、幸い
無傷ですみました。
もちろん写真を撮る余裕など無しです。
猿が向こうへ行ってしまってから現地
を振り返りで見ている写真です。
人があまり来ないせいか、猿との遭遇
率は高いのですが格闘したのは初めて
です。
焦って落ちたりしないように気を付けて
頂きたいと思います。
水平歩道はずっと断崖絶壁というわけではなく、
谷間でちょっと緩やかな場所には鉄塔が有ったり
します。
そして巡視路への分岐も有ります。
そしてさらに・・・、実は私が行きたい場所が
何ヶ所か有るのです。まだ行ったことが
ありません。場所は秘密。
と言っても、「高熱隧道」をお読みの方には
わかるかもしれませんし、鉄道ファン(の中
でもかなり変な部類)なら行った方も居る
かもしれません。
この先、まだ鉄塔や分岐も何ヶ所か出てきて、
序盤というのに写真の枚数は増えていきます。
デジカメのありがたさ。銀塩では考えられません。
しかし序盤だから写真は割愛します
さて、一つ目の目的地、蜆谷に到着です。
ここには隧道があるのです。
漆黒?
ではありません。短い隧道です。
横には風雪で傷んだ看板が有ります。
では中へ。
入口にはショベルが有りました。
なにも懐中電灯が必要な場所ではないの
ですが、志合谷の隧道に向けて腰にはP7
がいますので、使用します。
すぐに抜け出てしまいます。
ここはコの字に穿つよりも隧道にした方が
良かったのでしょうね。
隧道の少し先には、何か有ります。
索道でも有ったのでしょうか。
まだ序盤です。
猿も水平歩道利用しているんですね。 場所が場所だけにお互い恐怖を感じたんでしょうね。
ガク(( ;゚Д゚))ブル
しかし、このルートはハンパじゃないのが伝わってきます。
やっぱり、やめようかなぁ。
雨の日には役に立たない縞鋼板の滑り止めに命を預ける・・・ちょっとゾクっとします
直登してほしかったです・・・(笑)
雨じゃ役に立たない縞鋼板の滑り止めに命を預けるなんて・・・ゾクっとします
直登してほしかったなぁ・・・(笑)
猿には焦りましたよ。 たまたま雨で傘をさして
いたので武器にできて助かりました。
実は帰り道にも枝から猿に飛びかかられそうになり、
伏せながら走って難無きをえたのですが、とても
焦りました。これは何とか振り返って写真に納める
ことが出来ましたが、とても怒っているようでした。
猿もきっと怖かったんだと思います。狭い歩道を
知らぬ間に追い詰めていて、待ち伏せされたようで
した。
日電歩道は水平歩道よりも難所が多いですし、昨年
10月の地震の復旧も必要なので、やはり水平歩道
からが良いと思いますよ。
だと思っていたのですが、今考えてみると謎の
分岐が何ヶ所か有ったのでひょっとしたら近づく
ことはできるのかもしれませんね。(←かなり
無責任発言ですが・・・)
山で、動物との遭遇が滑落の原因、と言うのは
たまに聞く話ですので、お互い気を付けたいもの
ですよ。熊鈴、猿に効果無し・・でした。
雨はいやな雰囲気だったのですが、実はあの台風
12号の数日後の訪問だったことの方が気になっ
ていました。 休みはこの日程しか取れず、仕方
無く決行しましたよ。そんな中だったので阿曽原
での宿泊者はとても少なかったです。でも縦走し
ている方は数名居た・・