へ来ました。
4月に清五郎取水堰堤へ来たとき、遠く川底に見える
廃取水堰堤を見て、銚子川第二発電所の取水は
別の場所がメインであることがわかっていました。
きっとメインは岩井谷に有る取水口です。
ここには三平滝が有って、昔 遡行を計画した
ことがある場所ですが実現はしませんでした。
しかし今は楽に見てみたいし、単独で遡行する
のは危険です。遡行はやめたい・・・とすると
巡視路を利用するしか無さそうです。
4月は工事中で遠慮しましたが、もう工事は
終わっているでしょうか。
こうして、とても気になっていたところに、さらに
気になっていると言う方からコメントをもらったり
して、一気に気持ちに加速がついた形です。
おなじみの場所に到着です。
4月に工事していた発電所も、
工事は一段落したようでした。
これからあの水圧鉄管の先に行く、という
希望に満ちていたのですが・・・
ここで事件発生。 車から降りて2分も経ってない
と言うのに・・・
湿ったコンクリートの上に生える苔。その上を登山靴
と言う組み合わせ。見事にスライディングしてしまい
ました。全く油断していましたね。一人で大騒ぎです。
結構な流血にかなり気持ちが萎えたのは事実です。
そこで @車に戻って手当する。A山行きを中止
する。 どうする? ・・・結局どちらも選ばずその
まま突っ走ってしまう自分なのでした。
吊り橋の木の板は金網に変わっていました。
水車の前に来ました。
発電所の沿革。 この看板、来るたびに撮影
していると言うのに、ちっとも読んでいなかった
のでした。これは恥ずかしいかぎり。
ここにちゃんと重要なことが書かれていると
いうのに。
・銚子川第二発電所は 銚子川本流と岩井谷から
取水している。
・しかし銚子川本流の方は 尾鷲第一発電所の取水
口が出来てからは取水できなくなった。これが
清五郎滝から見えていた堰堤のことじゃないのか?
・全電動操作方式のペルトン水車国内一号機 と
あります。
「ペルトン一号」 聞いたことあるなぁ。
そして最後の2行は今回追記されたようです。平成16年
の台風21号による被害から復旧したようです。
水車が置いてあります。
プレートは読みづらくなっています。
コントラストを上げてみます。
昭和63年の改修記念碑も有ります。
さて、では上流側にある砂防を見ながら巡視路へ
入ります。
最初 少しモノレールと合流しますが、すぐに
巡視路は山へ入って行きます。
余水の水路だと思いますが、あまり流れること
は無いようす。
水圧鉄管に階段が付いているので、山を通るこの
巡視路は今は使用されていないのだと思います。
結構荒れ放題という感じです。
進むのに難航する所と、危険な箇所も有ります。
やがて水圧鉄管の、下から見える最も高い場所に
到着したようです。
モノレールはさらに登って行っています。
ここには除塵設備があります。
モノレールの取扱説明も有って、たくさん写真を
撮りましたが、割愛します。
水圧鉄管を跨ぎます。
この階段を利用できたらもっと安全だった
んだけどな・・・
・・と望遠で見ると、なにやら興味深いコンクリートが
見えています。
しかし山を下りた時には行くのは忘れていたのでした。
水圧鉄管を跨いだ先はちょっと広場になって
います。
そこからこの設備を撮ったところ。
やはり水路隧道から水が出てきて、除塵して
水圧鉄管へ入っていくようです。
さらに巡視路を行きます。
ここから先は整備されており、現役の巡視路だと
思います。
ここは巡視路最高海抜地点です。
ここで巡視路とは違うルートで上がってきた
モノレールと合流します。
モノレールも鞍をまたいで下りになります。
ここからはモノレールとともに下りていきます。
道中、とても気になる古い巡視路が有りました。
とても行ってみたい気持ちが有ったのですが、
立入禁止だったのでやめました。でももう行く
ことは無いんだろうな、と思うととても後悔
です。
やがてモノレールは終点になります。
これは振り返り。あんなところから下ってきたんだ。
帰り、また登らんといかんのに・・・
さらに進みます。
遠く吊り橋が見えています。
道中ところどころ、古いルートも残っています。
キャットの左横には古いルートが見えます。
先ほど見えていたのとは違う吊り橋が見えて
きました。
特に遠い方のあの吊り橋の角度は何だ?
なかなかそそるものが有ります。
最初に見た吊り橋に着きました。
制限重量300kgです。
そこからすぐ下のところに2個目の吊り橋が見えて
います。
こちらは制限重量250kgとなっていました。
これは振り返りです。1個目と2個目の関係です。
この橋から岩井谷上流方向を見たところです。
少々陰気な雰囲気になってきましたがどんどん
進みます。
あの斜めの吊り橋まで来ました。
昇り勾配です。あまり見たことないです。
橋の下にはグリーンのきれいな水面が見えます。
下流側、かなり下の方に通ってきた吊り橋が
見えます。
昇り勾配の吊り橋を上り、
対岸の崖に取り付いてすぐ 堰堤が見えてきました。
「銚子川えん堤」と書いてますね。支流ですが。
山仲間からは「三平滝取水口」だと聞いていましたが。
ようやく姿を拝むことができました。
ここがもっとも良い撮影ポイントでしょうか。
しかし・・・聞いていたイメージとは全然違います。
なんだか新しいし・・・
巡視路はまだ堰堤の方へ向かっているので
進みます。
分電盤が有ります。
4つ銘板が貼ってありました。
代表して二個写真を貼ります。
2011年3月!! そりゃ新しいはずよ。
そして・・・「岩井谷えん堤」 となっています。
さらに進みます。
もう少しで堰堤ですが、場所としてはかなりえげつない
です。
巡視路は垂直の崖に張り付いている感じです。
堰堤まであと少し、と言うところで巡視路は
終わってしまいます。
ここからは杭の梯子階段で降りていくようです。
ふむふむ、ここを下りて行って、あの崖を横這いして、
堰堤に飛び付くようになっています。
なかなかスリリングな巡視路で面白いです。
あそこまで行かないと三平滝は見れません。
ダム湖=滝壺ですな。
左上から落水してきます。
それでは、いつものように名残惜しみながら
下山です。
無事水車横まで下りてきました。
新年早々パンチの効いたのが出てきて
何回も食い入るように見てしまいました
地図を見て想像していたのと全然違ってかなり厳しそう
流血の中、敢行されて大丈夫だったんでしょうか?
あと、こりゃ私一人じゃ行けんなぁ・・・と
凄いのを見れたのと、行けないのが分かったのとのダブルショックを味わってしまいました
ダム湖=滝壺 見てみたい〜
本年もよろしくお願いいたします。
お返事遅れてすみません。大阪からの帰りにr62
を通りましたよ。夜だったので何も見えませんでし
たが。
先に岩井谷へ行ってしまって大変申し訳ないです。
でもその頃mt.tellさまは第一発電所を探索されて
いたんですよね。
そんなに難しそうに言われると恐縮してしまいま
すが、遡行は難しいですけど山道の方はそんなに
遠くないですしまったく問題無いですのでぜひ。
ダム湖は秘密ですよ。ではまたよろしくお願い
します。
何やら楽しそうな物件ですねぇ。 そそられます。
国土地理院の地図を見ていると、青い点線の先にある堰が気になってしょうがなくなります。
以前にも書かれていた、修羅場とはこの事ですか?? (気になっていたので)
何はともあれ、無事でなによりです。 ぼくも気をつけたいです。
では、また☆
致します。
なんだか大げさな書き方で申し訳ないですけど
キリ☆さんのページでは、もはや当たり前にな
りつつある類の取水堰堤です。
「修羅場」ってどこかに書きましたっけ。ここ
はそんなでもなく、怪我にいたっては全くの自
分の不注意でした。お互い気を付けたいもので
すよ。
それよりキリ☆さんの新ネタもよろしくお願い
します。どっち方面かまったく予想できません
なぁ。
過去に遡る1980年頃中部電力の尾鷲の事業所に勤務していた折、銚子川第二発電所の保守をしていたものです。
当時は委託者が2交代で運転をしており、故障が発生したときや、定期的に発電所の見回りに行っていました。
発電所の降り口の自転車小屋は当時からありました。当時の発電所の外壁には戦時中の迷彩塗装のなごりがありました。
岩井谷の写真も懐かしく拝見しましたが、現在はりっぱなダムがありますね、当時はコンクリートの支持枠に角材を入れた小さな堰でした。
下から巡視路で水槽に登られたようですが、夏はマムシとヒルに悩まされながら上りました。水圧管の横に階段が付いていますが、高所恐怖症の人は無理です。
秋に岩井谷や水槽に上がると紅葉と海が見えてとても景色が良かったです。
水槽から岩井谷へは巡視路を行くのですが、当時は水槽オーバーフローのトンネルを
潜って近道で行ったりもしましたが、もし発電機が故障停止すると大量の水が流れて来るでヒヤヒヤものでした。(放水口は山の反対側で、谷底に向けて放水しています)
清五郎滝に行かれたようですね、清五郎滝は当時真冬になると滝全体が凍って氷の柱になっていました。
1月に釣りのために滝まで降りたことがありますが、電発の取水口と近くの対岸には銚子川第二発電所の旧取水口があり、堰堤の見張り小屋が残っていました。
川原にはかなり大きな石がごろごろとしており、奇妙な光景でした。
銚子川には第一発電所もありました。動いている頃の写真を見たことがありますが、昭和38年水害で流失してしまいました。木津を過ぎて少し行くと道路が左にカーブするところがあり、道の左下に石垣が残っています。
第一を過ぎると記憶は曖昧ですが、第一への送水管の基礎が道路の右横に見えたと思います。
今では退職して別の土地に住んでおりますが、三重県は懐かしいところです。
発電所の保守をされていたとは・・何にも勝るお話をお聞か
せ頂き、本当に感激です。
取水堰堤を見に行くようになって思うようになったのは、
どんな山奥の施設でも現役だと本当によく整備されている
ということですよ。その大変さは如何ほどか、と言う思い
に浸るだけでも来て良かったと感じます。
大変なお仕事なのに、釣りでも山や川に来られる、なんて
素晴らしいですよね。
以前、奥美濃と黒部で山奥の鉄塔の巡視をされている方々
に会ったことがあるんですが、やはりその方々もプライ
ベートでも山に登るんだ、とおっしゃってました。それ
をお聞きして感激したことがあります。好きじゃないと
できないよね、と思うことにしていますが、果たして本当
に皆様そうなんでしょうか。
清五郎滝から見えている対岸のコンクリートはやはり
銚子川第二発電所の旧取水口なんですね。一度行ってみ
たいと思っています。銚子川第一発電所の送水管跡は
mt.tell様が行っておられるので一度見てみて下さい。
http://blogs.yahoo.co.jp/dam_suiryokuhatuden/11439477.html
滋賀在住ですので、三重にもたまに出没しております。
勝手な投稿ばかりですが、よろしければ引き続き見にきて
やって下さいませ。
銚子川第二の名前が懐かしく、ろくにお名前も確認せずに書き込みして申し訳ありませんでした。mt.tell様にも申し訳ありませんでした。
ご案内いただいたURLチェックしました。懐かしいですね〜水路を詳細に踏査したことはなかったのですがすごいですね。
今は自動車の道がついていますが、昔は木津からは材木を運ぶ軽便鉄道が走っており、所員はトロッコ列車に乗って発電所に通っていたそうです。自転車置き場は発電所専用の引き込み線の跡です。中部電力の三重県内の発電所は数は少なく規模は小水力ばかりです。
その中で最大なのが銚子川第二発電所です。
(私が居た頃は1号機は永久停止中、2号機だけ運転で、1600kWでした)阿保発電所は将来ダムに水没する予定ですので、建物の補修等は行われていないようですね。秋に訪れると裏山に栗の木があり、秋の味覚を拾えますよ。
滋賀県にお住いとのことで、鈴鹿山系の反対側に朝明渓谷があり、そこに千草発電所という発電所があり、(中部電力三重県内の北限です)阿保発電所くらいの小さなかわいらしい建物です。
水車の形式が銚子川第二と同じなので、排水が川原から見えます。
ここは水車のレイアウトが非常に珍しく、水車-発電機-水車となっています。上流の堰堤には自動車でほぼ横付けできます。
当方は現在福岡県に在住で、九州の電力会社関連の仕事をしています。
水力発電所の仕事も多く奄美大島等九州の南方の離島にも水力発電所があることも知り驚いているところです。(興味がありましたら参考写真をさしあげますよ)
今後ちょくちょく拝見させていただきますので、宜しくお願いいたします。
esakichi様 こんばんは。お返事遅れてすみません。
さらに貴重なお話を有り難うございます。福岡県からです
と近畿まではちょっと遠くなりましたね。逆に私にとり
ましても、九州には何ヶ所も行きたい場所が有るのですが
なかなか行けずにおります。
奄美大島でもお仕事されていますか。住用ダム周辺など、
何ヶ所かとても行きたい場所があります。屋久島にも、
どうやってメンテに行ってるんだろう、という場所が有り、
とても行きたいのですが、行くのは夢のまた夢、という感じ
です。
千草発電所はあらためて撮影に行きたいと思っていた場所
です。先日も御在所のふもとに行った帰りに立ち寄ったの
ですが、夜でしたので撮影はできませんでした。
八風街道(国道421)にトンネルが出来て冬でも石榑峠
を越えることが出来るようになり、近くなりましたので、
また行ってみたいです。その時にはまた投稿しようと思い
ますので、また見にきてやって下さいませ。
ではまたよろしくお願いいたします。