場所に来てみました。
恵比寿鉱山跡です。
明治から有る主にタングステン鉱山ですが、
昭和に入ってエビス電球が買収してから恵比寿
鉱山と呼ばれるようになったと言います。
すっかり暗くなりましたが現地入りしました。
しかし・・・
様子がおかしいです。何も無くなっている・・・
「恵比寿鉱山鉱業所」と書かれていた街灯
も無くなっています。
これは残念。
かなりの物は無くなりましたが、基礎は
ところどころに散在しています。
集会所と書かれたこの建物も残っています。
コンクリート壁も残っています。
しかし鉱山跡である痕跡が薄れていくのを
目の当たりにして、本日最終訪問地としては
寂しい思いになりました。
集会所の入口を記念に撮影して、帰ることと
します。
集会所の表札も、以前はちゃんと「恵比寿
鉱山集会所」と書かれていたのに・・・
意図的に消したのでしょうか。
現在は別の用途で使用されているのかも
しれません。
「大法荘厳救国神社」
なんだかすごい名前の神社ですが、以前
はきれいに整備されていましたが、現在は
そこそこ、という感じ。放ったらかし、では
なさそうでしたが・・
ですので現役かもしれません。
ちょっとさみしいので、2005年3月の写真を
貼っておきます。
この時も既にかなりの物は無い状態でしたが・・・
わかりやすい街灯が出迎えてくれます。
反対側には違う名前が書かれていました。
「大法荘厳救国神社」です。
ここに車を停めて散策しました。
まずはエアータンクを発見しました。
反対を見ると、物置らしき場所です。
殆ど何もありませんが、一台だけ何か
有りました。
残念ながら全体像を撮っていません。
通産大臣賞受領となっています。
優秀な機械だったのでしょう。
ところどころ碍子が残っています。
以前は自家発電で水力発電所を持っていた
そうです。
これも鉱山の施設の一部だと思います。
事務所跡でしょうか。宿直室でしょうか。
窓にへばりついて中を覗いてみました。
機械がいっぱい置かれていました。
少し進むと、何やら建物が有ります。
左側は一段高くなっています。
その高くなった方へ登ってみると、入口
が見えました。
ここから侵入・・
と思ったら、おっとっとです。
まったく頼れない階段で降りれません。
上からの眺めです。以外と明るいのは側面が
青のプラ折半だからです。従って中は青い世界
が広がっています。
それにしても散らかっています。
ミルのようなホッパーが置いてありました。
そしてその奥のテーブルみたいなのは比重
選鉱台です。
結局、恐怖の階段をあまり頼らないように
降りてきました。
ホッパー。
その中です。
小さな選鉱台。
この建物は選鉱所だったのかもしれません。
もう崩壊寸前、と思ったものですが、今は
本当に無くなってしまっています。
さて、また外に出てきました。建物の前の広場です。
インクラインの動力部が有りました。
ベルトがまだかかっているのも驚きでしたが、
色は周辺と同じ茶色に染まっています。
スターデルタ手動切り替えでしょうか。
配線はなかなか危険な状態です。
コミテーターも剥き出しです。
日立製。
近くには他にもインクラインの跡が有ります。
これはもうオブジェですね。
どこから撮っても絵になる感じです。
・・と思っているのは好きな人だけでしょうな。
他にも錆びた機械が数個転がっていました。
広場には他にコンクリート壁も有ります。
裏は悲惨な状態。
上に登ってみました。
引きで撮るとこういう感じです。
その奥は川になっています。
さてこちらは比較的新しい建物です。
「恵比寿鉱山集会所」でした。
さらに山の方へ向かってみました。
激薮の中に不自然な流れ!見逃しませんよ。
しかし、野バラだったので進むのに苦労しま
した。
やはり・・何かコンクリートの建物跡が出て
きました。
危険物倉庫のような感じです。
大崩壊した建物跡のとても危険な上を
乗り越えて・・・
もうちょいで・・・
やはり、坑口です。
水が湧き出ています。
しかし入れないようふさがってしまって
います。
これはどうしようもありません。
蓋が有りますが、開けられる気配も有りません。
これは退散な感じですね。
野バラさえ無ければなかなか良い景色
ではありました。
それでは坑道にさようなら。
もう一度川側からインクラインのオブジェを
撮って、
川にも降りてみましたが景色は望めません
でした。