谷トンネルがあります。
現在の谷トンネルは71年竣工で長さが1462mも有るの
ですが、さらにその山の中に谷隧道が有るのです。
人文社の地図にはちゃんと記載されていたので94年の
5月2日に初めてここを訪れました。
福井県側の坑口はすぐに見つける事も出来、さらに車で
入って行くことも出来ました。入って行った先の石川県側
へは通り抜け出来ず、人工的なコンクリートの壁で閉塞
されている所まで到達できたので、石川県側の坑口を
みつけるのは困難だろうなぁとは思っていました。
94年の5月には、石川県側の坑口もかなり探した
のですが、見つけることが出来ずに今に至っていま
した。
08年の再訪時、福井県側の坑口がまだ元気に
健在なのがわかり、再び石川県側も探してみたい
気持ちが湧いてきてしまったのでした。
→08年に訪れた時の記載へ
10年5月、再訪しましたが、この有様でした。
下界は暑いと言うのに、さすがは山の中です。
雪が残っています。
除雪はしてありますが、まさか旧隧道の為では
ありませんよね。
あぁ・・
除雪は左の方の山へ上がって行っていました。
旧谷隧道方面への林道は右の雪の中へと続いて
行くのですが、ちょっとねぇ。
雪解けを待つことにしました。
あれから一ヶ月後の6月6日。
馬ヶ城の放流に未練を残しながらも、こっちに
向かっていました。
木之本の三色おにぎりを横目に、R365栃ノ木峠
を快調に越えていきます。
現在の谷トンネルを越えて、石川県側にやって
来ました。
たった一ヶ月で、まったく違った様相となっています。
もう既に草ぼうぼう。
どんどん道が狭くなり、・・・
さすがにこんな所に旧谷隧道が有るわけが
ありません。
結局、林道から見て谷が不自然に入りこんで
いるなぁ、と思われるブッシュを何ヶ所も探しに
入っていくはめになりました。
ブッシュの中に溝をみつけました。
これだよね、きっと。
溝に沿って進むと、祠が見えてきました。
あぁもう間違い無いです。
とても人工的。
見えてきました。
場所さえわかっていれば来るのはそんなに大変では
ないのですが、やっぱりこれはちょっとわかりづらい
です。
この裏が、あの閉塞点か・・・
なんでこちら側だけ閉じたんでしょうね。
右端に何かかいてますよ。
昭和二十三年八月竣工 かな?
草がじゃまで・・・
間違い無いです。
旧谷隧道石川県側。
やっと発見できました。