そうなので、ちょっと古いネタで行っときます。
本来ならこの後 宇奈月周辺から雪の有峰林道、
真立バットレス失敗、御母衣周辺再び、など
有るのですが、もし復旧できず、もう一度行き直し
なんてなったらいやだなぁ。
さて本題。
↑これが大阪人文社
人文社の地図を見ていて、こんな所にトンネルが
描いてあるのに気付いてしまったのです。
ここは何通りかある綿向山の登山ルートのうち、
ここ最近では見捨てられつつあるルートです。
「熊野神社 − 文三ハゲ ルート」
何度かこのルートで登ったことが有りますが、
道中の林道にトンネルが有った記憶は無かったの
です。
平成4年から5年にかけて、完全に「トンネル見つけたい病」
にかかってしまった私は、何度も夜中にこの地を訪れては
トンネルを探しました。
当時は、林道終点近くは、重機が入っており、路面は
よく削られて新しかった為、トンネルは砂防に沈んだ
と結論づけていました。
しかし、その後のある日、国土地理院のH16年版に
このトンネルがまだ記載されていると気づき、再確認病
が一気に再発してしまったのです。
以前から地図とはいい加減な部分も有るものだと
思ってはいました。しかしながらトンネルのようなわかり
やすい構造物で、有るか無いかという単純な事を間違う
でしょうか。あまり例がないと思いました。
そこで平成17年に、空中写真調査部隊のMr_D-T氏に
協力いただき、私は現調チームとして調査を再開した
のです。
これは昭文社 山と高原シリーズ
これは昭文社県別マップル
これは国土地理院25000
平成16年版
ちなみに日野町の図書館でコピーした
地図にはトンネルは描かれていません。
空中写真調査部隊Mr_D-T氏によると
ゼンリンの地図もトンネルは
描かれていないとのことでした。
Mr_D-T氏は、国立国会図書館で
地形図とその作成ベースとなる空中写真
を調査され、以下の情報を得ました。
さらに、1982年と1990年の空中写真データ
を購入されました。
地図作製にあたり、複数の角度から撮影した
航空写真を使うそうですが、確かに見る角度
によってトンネルのように見えます。
その頃私は現地で、地図と林道コーナーの
位置合わせをしていました。
走行中の動画を撮り、その時の方角と地図を
合わせていくのです。
結局現地と地図を合わせるのが難しかったの
です。
そうして調べたトンネルの場所がここです。
ちょうど岩壁が切り立っており、空中からの写真だと
影になりそうな場所ではありました。
そして、ここにトンネルが有ったとは考えにくい地形
でした。
H17年の調査は、一旦終結しました。
「地図に有る、その地にはトンネルは無い」
と言うのが結論です。
ところで、今日(09年12月6日)実は実用さんという方の
動画を見ていて、その方が文三ハゲで湧き水と感動的な
対面をされていたので、私もその感動を味わいに行きたく
なったのです。
どうせ行くのなら、当時の位置合わせが正しかったのか
調べたいと思い、調査チーム員が最近入手したナビを
借用してきて、でかけました。
(当時ナビが有ったらあんな苦労はせんかったぞ・・)
熊野のヒダリマキガヤを拝んでから林道を進みます。
林道、ちゃんと描かれていて助かりました。
大したものだ。
ポケットに入れて簡単に持ち運びできる
メモリーナビです。
ナビが欲しいと思ったことは無いですが、
こういう時には役立ちます。
当時の調査が正しかったことを証明してくれました。
これは南から写したものです。
これは北から南の方を写したものです。
トンネルは有りません。
トンネルが有りそうな地形でもありません。
気分も晴々、天気も晴々と、(当時、調査中はなぜか雨が多かった)
湧き水を目指します。
林道終点に車を置き、歩いて登ります。
以前この先に重機が居ましたが、道が崩落
しています。
かなり高度が上がってきました。
もう少しで水無山からのルート出合です。
景色は・・霞んでいます。
で・・湧き水はどこなんでしょうね。出会えませんでした。
でも車で楽々と来てしまったので、わき水と対面
したとしても、感動できたかどうかはわかりません。
林道終点の車の所までまで下りてきました。
は、いいけどちょっと崩れそうな所に置いていたんですね。
本当はマイカレッドの車ですが、写真上で緑にしてみました。
16年も私のへんてこな趣味につき合わされている可哀想な
やつです。
購入当初は年間5万kmも走らされていたのですが、
最近はめっきり走行距離が減りまだ37万kmです。
早く月まで行かないと。
行動開始が遅かったので、もう夕方4時になってしまいました。
この後、久しぶりに安楽越と坂下峠も行こうと思ってたのに・・・